17日三重県四日市市で開催されました「議会改革推進シンポジウム」に出席しました。
議会改革先進県の三重県議会が、全国の議会に呼びかけて、北海道から沖縄県までの自治体議会議員や議会事務局員など、約400人が参加しました。
最初に、大森彌(わたる)・千葉大学法経学部教授の「自治体議会の改革~パラダイム転換を目指して」の基調講演がありました。
その中で、同教授は「これまで国は首長をコントロールしてきた。このため、執行部優位の体制になり、地方議員も自分たちの役割を限定してきた」と指摘、「地方自治をいいものにするため、地方議会改革を進めるべきだ」と述べました。
知事や市町村長など首長も議員も、共に地域住民が選ぶ二元代表制に触れ「二元代表制は危機のときにはっきり表れるはずなのに、災害対策本部に議長や議員が入っていないのが気になる」、また「議長が議会の招集権を持っていないのはおかしい」などと議会改革のあり方についても、問題提起がなされました。
続いて、大森彌(わたる)教授をコーディネーターに、宮城県の千葉正美、三重県の岩名秀樹両県議会・議会改革推進会議会長と襲田(おそだ)正徳・全国都道府県議会議長会事務総長、妹尾克敏・松山大学教授の4人がパネルディスカッションを行いました。
両県議会の代表が積極的な議員提案による条例制定や、議長にも議会招集権を認めさせるための活動などそれぞれの議会改革の現状を報告しました。会場の参加者から、議会事務局の機能や人員の強化、首長と議会の関係性、議会の議決権の拡大や議会事務局組織の拡充、議員研修の在り方、条例の作成手順などについて活発な討論が行われました。
松山市でも、一昨年から 議会活性化シンポジウムの開催や議場のあり方などについて議会活性化への取り組みが行われており、大変な刺激を頂いたシンポでした。また、議員一人一人のスキルアップの必要性や責任の重さを 痛感した内容でした。
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