21世紀ひらく“文明間対話”の源流として、「『21世紀への対話』―「トインビー・池田大作展」が開催されました。
場所は アイテムえひめ 期間は3月9日までです
1972年と73年に、池田大作創価学会インタナショナル会長(当時、創価学会会長)と20世紀を代表するイギリスの歴史家アーノルド・トインビー博士との間で行われた対談は延べ10日間、合計40時間に及びました。日本では対談集『21世紀への対話』として75年に発刊され、その後、24言語に翻訳され、未来を照らす哲学の一書として世界中の人々に読まれているロング・ベストセラーとなっています。
展示会は 第1章 20世紀最大の歴史家トインビー博士
第2章 「21世紀への対話」
第3章 1人によって開かれた対話の大道 の3部構成です。
写真は愛媛県知事はじめ来賓によるテープカットです
詳しくはこちらをお読み下さい
1969年9月23日 トインビー博士から池田会長宛に一通の書簡が届き、創価学会と池田会長について、関心を持ち研究を続けてきたこと、そして、池田会長をロンドンに招待して「人類の直面する基本的な問題」について対談をしたい、との提案が記されていました。
「メイフラワータイム」の語らい1972年5月5日 二人の対談が始まる
最初の対談は、新緑きらめくロンドンのトインビー博士の自宅で実現しました。博士は83歳、池田会長は44歳。対談は5月9日までの5日間続けられました。
1973年5月15日 第二回の対談
5月19日まで、やはり5日間にわたって行われます。第一回と合わせて、対談は延べ10日間、合計40時間に及びました。その後、往復書簡も交換されるが、大部分が直接対談である点が注目に値します。
1975年3月 対談集の日本語版が文芸春秋から発刊されました。
「21世紀への対話」と題して、二人の知性による対談を本にしたものです。社会的、政治的、経済的、国際的に重要な事項に加えて、家庭のあり方、労働者の権利や軍備縮小、平和創造などの実に幅広い分野について意見を交換されています。背景を異にする西洋と東洋の知性―トインビー博士は、イギリスの教育を受けキリスト教文化に育ち、池田会長は、仏教者で東洋の思想を持つ―の二人が、多岐にわたるトピックス(論題)について話し合い、多くの点で合意に達しています。両者とも宗教を重んじる人であったからかもしれません。このような対話の手法は、30年余りたった今でも学ぶべき点があると思います。
1975年10月 トインビー博士が逝去 享年86歳
1976年3月 英語版がオックスフォード大学出版局より発刊されました。
タイトルの"Choose Life"(直訳すると『生への選択』となる)は、トインビー博士が『旧約聖書』の一節から取って付けた原題でした。
このようにして池田・トインビー対談の30年が始まったのでした。
コメント