知的障がい者の就労を支援し障害のある人とない人がともに暮らす社会を目指した福祉施設「松山市畑寺 福祉センター」がきょう松山市にオープンしました。
開所式には松山市の中村時広市長や地元の方など、関係者およそ50人が出席し、地元、大護幼稚園の園児が「はじめの一歩」の歌を、手話をまじえて披露しオープンを祝ってくれました。
「松山市畑寺 福祉センター」は、畑寺四丁目の「松山市食肉センター跡地」の市有地の活用として、福祉施設と広場を整備し、障がいのある人もない人も、ともに暮らせる社会を目指し、「ノーマライゼーション」への理解を深めてもらおうと松山市が7億円あまりをかけ建設したものです。
鉄筋コンクリート造り3階建てで、1階は子どもの健康を増進し、情緒を豊かにすることを目的とした児童館、2階は地域住民の方々やまた、ノーマライゼーションの普及・啓発のため障がい者や高齢者と児童とのふれあいの場として、各種催し物や行事に活用する交流スペース、3階は知的障がいのある未就学児童と保護者を対象にした療育施設や、知的障がい者が自立に必要な訓練や、就労に向けた作業を行う施設が整備されています。
また敷地内には、本市では初めてとなる精神障がい者の通所施設・社会福祉法人「きらりの森」を併設しています。この施設の建設を巡っては、当初地元住民の方々の反対運動がありましたが、施設の意義などをご理解いただくため、他県への視察を行っていただくなど、7年余という長い年月をかけて精神障がい者に対するご理解を深めていただいた経緯があります。同意後は設計の段階から、市と地元住民がともに完成に向けて取り組んできました。地元の皆さんにはあらためて感謝申し上げたいと思います。
私も、松山市に精神障がい者の通所施設が一つもない事が残念で、「ノーマライゼーション」の社会をめざし、単独ではなくとも、障害別や年齢を超えた複合施設の建設をと、議会等で訴えておりましたが、本当に嬉しいです。
施設内の喫茶~きらりの森~で、ホットコーヒーをいただきました。
就労継続支援事業として訓練生も働いています。
一杯250円でとってもおいしいです。どなたでもご利用でき、公園からも直接は入れます。営業時間は11時から15時までで、お休みは月曜日です。
ぜひお越し下さい。