先日 、東京根岸の子規庵へ行きましたが、途中、豆富料理「根岸笹の雪」の左手に子規の句碑がありました。
「水無月や根岸涼しき篠の雪」
「蕣(あさがお)に朝商ひす篠の雪」
明治30年頃詠んだ句で、子規の自筆の文字だそうです。
「根岸笹の雪」は、笹乃雪初代玉屋忠兵衛が、元禄四年(約315年前)に、上野の宮様(111代後西天皇の親王)のお供をして京より江戸に移り、江戸で初めて絹ごし豆富を作り根岸に 豆富茶屋を開いたのが始まりだそうです。
宮様がとてもお気に召され、「笹の上に積もりし雪のごとき美しさよ」と賞され、「笹乃雪」と名づけられ、それを屋号とし、その時賜った看板は、今も店内に掲げていました。
このお店では 「豆腐」を「豆富」と書いて「とうふ」と読みます。
これは 料理屋に 腐る と言う字はふさわしくないということから
80年ほど前の9代目当主が 富という字を 用いるようになったということです。
現在も、当時の製法そのままに 井戸水とにがりを使用した 昔ながらのお豆富がいただけます。
入谷の「あさがお市」には 早朝7時から営業しているそうです。
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