厚生労働省は、1994年以前にフィブリノゲン製剤の投与を受けた可能性のある人に対してC型肝炎ウイルス検査を呼びかけるため、納入先医療機関を公表しています。
フィブリノゲン製剤は、人の血液の成分を原料とした医薬品の一種で、大量出血時の止血等の目的で、使用していましたが、フィブリノゲン製剤の原料に混入した肝炎ウイルスを不活性化するための技術が不十分でしたので、投与された方々は、肝炎ウイルスに感染している可能性が一般の方より高いと考えられます。
HCV抗体陽性であった人の約70%がC型肝炎ウイルス持続感染者(HCVキャリア)であるとして試算すると、わが国の15歳から69歳までの人口9332.6万人中85.7万人~104.1万人くらいの人が検査を受けなければ自分がHCVキャリアであることを知らないまま生活していることになり、これに70歳以上の年齢層におけるHCVキャリアを加えると、わが国におけるHCVキャリアの総数は150万人以上にのぼると推計されます。40歳のHCVキャリア集団を70歳まで適切な治療をせず放置した場合、20~25%の人が肝臓がんに進展すると予測されています。
そのほか、輸血や血液透析、大きな手術などは感染の可能性が一般より高い為、今まで検査を受けたことのない人、早く検査を受けましょう。
C型肝炎については、治療法が発展しつつあります。早期治療につなげるためにも、早期の検査受診が重要です。
C型肝炎ウイルス検査は、多くの保健所、市町村等で検査を安く受けられるよう、体制の整備に努めているほか、医療機関などで受けることができます。
なお、松山市保健所における、平成14年4月から平成17年1月までの基本健康診査における、C型肝炎ウイルス検査受診者総数は、15,815人でそのうち 要精密検査者は164人です。
お問い合わせは 地域保健課 健康診査担当 TEL:089-911-1819
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