公明党松山西支部の党員研修会で、伊方発電所を訪問しました。
私たちの暮らしに欠くことのできない電気は、水や石油・石炭・天然ガス、ウランなど、さまざまなエネルギー資源を使って作られています。
水力発電所では水を、火力発電所では石油・石炭・天然ガスを、原子力発電所ではウランをエネルギー資源として使用しています。
三つの発電方法とも、水や蒸気を使い水車やタービン(写真中央は、伊方発電所のタービン)を回して発電する点は同じです。
火力発電所の、石油や石炭などのエネルギー資源の化石燃料からエネルギーを取り出す際には、温室効果ガスであるCO₂が大量に排出され、2100年の平均気温は1990年より1.4度~5.8度上昇すると予想されており、地球温暖化は人類にとって大きな問題となっています。
その他に、環境への影響が少なくクリーンな、新エネルギー(太陽光・風力など)がありますが、自然条件等に左右され、安定的な供給は困難。(バックアップ電源が必要)また、量的にも多くを望めなく、コスト面にも課題があります。(写真右の伊方町の風車は、1基約2億円かかりました)
現在、日本の電力供給の3分の1を担う原子力発電は、ウラン資源がオーストラリアやカナダなどに分布していて供給が安定しており、また、発電の過程でCO₂を排出しないため、地球温暖化問題への対応に優れています。
伊方発電所では、四国の電力の4分の1を、供給しています。
現在、議論されていますプルサーマルについても学習してきました。
○プルサーマルとは・・・原子力発電所で発電を終えた燃料を処理して取り出した少量のプルトニウムとウランを混ぜ合わせた燃料(MOX燃料)を作り、現在の原子力発電所で利用することです。
原子力発電所で使用した後の燃料からプルトニウムを取り出し
+
一般的な原子力発電所(サーマルリアクター)の燃料として再利用することを
=
プルサーマルと呼んでいます
プルサーマルの語源は、和製英語ですので海外では通じません。
安全性の説明と確保こそが、大きな立場にたって 現在、伊方原子力発電所を受け入れていただいている地元の皆様への必要不可欠なことだと痛感しました。
原子力が供給している電力の割合いが既に相当数を占めている事は事実ですが諸外国が原発の廃止を進めているという話も聞きます。安全性以上に後に残る放射性廃棄物の処理が非常に厄介なのでしょう。エネルギーを考えるうえで一般家庭で燃料電池やソーラーを含めたコ−ジェネレーションを押進めるべきだと私は思います。工場とか産業的に大電力を必要とするところだけ原発を残せばいいと思う。産業を支えているエネルギーは大切ですが未来に向けて「死の灰」を増やして残すというのもいかがなものか・・・・。私の知っているナチュラリストは政治とエネルギー関係者との癒着がエネルギー供給形態の固定化を招いているとの指摘もありました。
投稿情報: ウサギ | 2006-09-26 00:15