28日10時より、待望の「坂の上の雲ミュージアム」のオープニング式典が行われ、出席させて頂きました。
はじめに、中村時広市長より「8年前、司馬遼太郎氏の奥様に、小説『坂の上の雲』を題材とした まちづくり構想についてお願いに上がった時、司馬氏の遺言を理由に一度は断られましたが、長時間にわたるお話の中で、この作品で司馬遼太郎が訴えたかった意味を正確に伝えて欲しい、そしてこの作品を大切に扱って欲しいという条件をお示し頂き、その上で使わせていただけることとなった。」との挨拶がありました。
続いて、司馬遼太郎記念館館長の上村洋行司氏、設計者の安藤忠雄氏、坂の上の雲ミュージアム館長の松原正毅氏などのご挨拶や、「アンサンブルさくら」による演奏などがあり、テープカットのあと、午後からは一般公開になりました。
このミュージアムの基本理念は、司馬遼太郎氏の長大な作品『坂の上の雲』にもとづくもので、『坂の上の雲』において、正岡子規、秋山好古、真之の松山出身の三人の主人公を中心としながら、日本における近代国家の形成を おおきな時代の流れのなかで描いていました。「坂の上の雲ミュージアム」においては、司馬作品のメッセージに耳をかたむけると同時に、過去から現在、未来に至る時の流れについてそれぞれの立場から思索を深める場としての機能をはたし、まちづくりしていくこととなります。
いよいよ、これからが一歩です。市民一人ひとりが、それぞれの立場で活用、機能させたいものです。
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