平成17年5月30日付けで厚生労働省より、日本脳炎予防接種の積極的勧奨を差し控えるようにとの通知があり、松山市保健所も通知に従い、日本脳炎予防接種の積極的勧奨を差し控えることとなりました。
なお、日本脳炎予防接種を、特に希望される保護者の方は、松山市保健所 予防接種・歯科保健担当・TEL911-1858までご連絡ください。
日本脳炎は、ブタから蚊を通しての感染です。
日本脳炎のビールスは日本脳炎に感染した豚(症状は出ない)の血を小型アカイエ蚊が吸い、この蚊が再び豚や人間を刺すことにより伝染します。人から人への直接感染はありません。また日本脳炎にかかった人を刺した蚊から感染することもありません。
多くは頭痛、発熱により発症し、次の様な症状がみられます。
●時に食欲不振、嘔気・嘔吐や小児では腹痛、下痢などの消化器症状を初発症状とする例もある。
●感染が進行するとさらに高熱(39~40°C)となり、項部硬直、筋硬直など、髄膜刺激症状が顕著になる。
●さらに重症例では意識障害、痙攣、昏睡がみられるようになる。
日本脳炎は発症すると最近でも17%が死亡し、命が助かっても60%に後遺症が見られる恐ろしい伝染病です。
しかし、発症率は低く感染しても発症する人は100人~1000人に一人で、1980年代は毎年数十名、1992年以降は毎年4人以下となっています。