松山市の渇水対策を考える「山岳地下水開発技術検討委員会」(委員長・福島忠雄愛媛大名誉教授)第1回検討委員会が愛媛地域総合研究所・日本雨水資源化システム学会・夢工房 松山の水の後援で、愛媛大学農学部であり、私も聴聞しました。
松山市水資源対策検討委員会の会長も務めた福島委員長は「黒瀬ダムや面河ダムからの分水や海水淡水化ではなく、必要な水資源は、環境融和型の自己水源開発でまかなうのが良いのではないか?流域内でまかなう現実的な手法があるのでは。」と講演していました。
委員から次の様な研究成果発表がありました。
①水ケ峠トンネル及び石手川流域の地質及び石手川ダムへの流入量、流出調査 ②水ケ峠トンネル周辺の山岳地下水を集める「トンネル湧水方式」③重信川の表流水を地下に貯留する「トンネル貯水方式」④ 黒瀬ダム分水 ⑤海水淡水化などの研究発表がありました。
「トンネル湧水方式」では水ケ峠トンネルでは、一日5,000トン程度の地下水が出ているとし、山岳地にトンネルを掘ることを提言。
「トンネル貯水方式」では、重信川の表流水を大雨時のみに水を引き込むことを提言し、特に地下構造のために、蒸発損失や水質悪化もなく、地震災害にも強いと提言。
「トンネル湧水方式」か「貯水方式」か、水道料金コストと環境を考えての、第3案の提言に、目から鱗でした!!