松山市医師会主催のセミナーが11月23日開催されました。 菅谷昭 松本市長の「高度加齢社会への急速進展」・中村時広 松山市長の「坂の上の雲のまちづくり」の講演がありました。
お二人ともご自身の健康体験も交えながら、笑いとユーモア溢れる熱弁でした。
菅谷市長はベラルーシ・チェルノブイリで外科医として医療ボランティアを5年半も行った方なので、大変関心があり、とても講演が聞きたかったのです。
市政運営にあたって、医療者としての特色を明確に打ち出し、松本市が抱えてきた課題を、従来の型にとらわれずに、根本的に解決していきたいと、福祉・医療政策を核とした“3K”に重点的に取り組んでおられます。“3K”とは頭文字にKのつく「健康づくり」「危機管理」「子育て支援」の3施策です。
2020年には2人に1人が高齢者です。つまり今日1人生まれて、1人60歳になったということなのです。
中村市長は、3年前78kgになった体重を、三度の食事のバランスとカロリーに気を配り、30分以上のウォーキングで 1年後には67kgに落として健康を維持している体験を披露。
現在の福祉制度をこのまま維持するとなると、現在の国民負担率39~40%は、20年後は国民負担率は70%にもなります。制度維持には、①税を上げる②サービスを下げる③市民との協働の視点を工夫することがキーワードだと述べました。
そして「憧れ 誇り 日本一のまち松山」という坂の上の雲を目指して、「みんなでつくろう、みんなの松山」をスローガンに掲げ、市民の皆さんとともに「知恵」と「工夫」と「市民の参加」をキーワードに 市政を行っている事例を紹介しました。
市民との協働での自主防災組織が全国平均を上回り、防災士200名養成に、予算を取ったこと、高齢者の「いきいきサロン事業」が活発化していること、そして「坂の上の雲のまちづくり」で市民の皆さんの熱い思いがコミュニティの拡大になっていることなどです。
お二人とも とても示唆に富んだ講演でした。